干物と燻製

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イラブーの主な加工方法には、干物と燻製があります。食べ方としては、一度乾燥や燻したものを戻して食べるイラブー汁がメジャーですが、そのほかにも、イラブー一匹を丸々泡盛につけこんだイラブー酒などもあります。

久高島とイラブーの関わりは、500年ほど前からとかなり古い歴史があります。そもそもイラブーは、沖縄では琉球時代から伝わる最高級の伝統料理として知られています。久高島では、現在でも琉球国王に献上する時と変わらぬ手間をかけた燻製の技法が伝えられています。その捕獲や加工自体も、以前は、伝統的に神事に携わるノロにのみ、産卵のために上陸したものを採捕する漁業権が許されてきたという、非常に神聖な行為でした。

イラブーの捕獲は現在でも素手で行われ、燻製は神聖な小屋で7日間もかけて行われます。琉球時代には滋養強壮の薬膳として非常に貴重なもので、庶民は食べられないほどの高級食材でしたが、現在は久高島のいくつかのお店で一般の観光客も食べられるようになりました。しかし、イラブー料理は調理に手間と時間がかかることから大変高価であり、本場久高島であっても提供しているお店自体も多くはありません。しかし、血の巡りを良くし、免疫力まで高めてくれることが昔から言い伝えられている、そんな食材ならばたとえ高価であっても一度は食べてみてください。